4日のロシア大統領選で「公正選挙」を目指して実施された、全国9万5,000カ所の投票所からのウェブカム中継は、本来の目的は外したものの、国民にこれまでにない週末の娯楽を提供したようだ。投票日は日曜だったが、カメラのスイッチが入れられたのは前日の土曜日。シベリア西部チュメニのある投票所は、還暦を祝う「ニコライ」さんの妖艶な踊りとウォッカ乾杯の嵐で一躍有名になった。投票所となる学校でも日常が映し出され、ある学校では男子生徒が取っ組み合いのけんかをしているところがみられた。
\シチョーゲロフ情報技術・通信相によると、投票日のイベントで民族衣装をまとった住民が伝統的なダンスを披露したところが最も好評を呼んだ。
\チェチェンではカディロフ大統領のそっくりさんが現れ、民族舞踊「レズギンカ」を披露した。
\チェチェンのメセダ村では民間住宅が投票所となったが、50代とみられる女性の選挙管理委員が、記載台の前にかけられた青幕の前で夫と赤ん坊と一緒に映った。ネットやツィッターではこの赤ん坊がかわいいと大変な話題になったという。
\このほかにも、オレンジの山の横に設けられた投票所、投票が始まる前にディープキスをする若い男女、土曜の夜に投票スペースで寝る男の足などなど、話題が尽きることはなく、ロシア・メディアの地方支社の多くが「お気に入りの投票所」をリストアップした。
\アルタイ共和国のある新聞は「話題になるようなシーンが見つからなかった」と嘆いたが、共和国内のクズル・セク（Kzyl-Szek）では、ある男性がテレビを視聴しているところが映っていた。
\すべて見逃した人にはユーチューブがある。「My mom at the polling station」というビデオでは、ウェブカメラに映し出されている母親に、子どもたちが自宅から電話でカメラにポーズをとるよう指示しているところがみられた。
\また、「Dancing in Voting Office for Putin」では若い男性が記載台の方向に歩いて立ち止り、突然踊りだした。女性警官が寄ってきて見ているにも関わらず踊りながらカーテンの後ろに消え、再び登場し、踊りながら去って行った。
\ウェブカム中継は、250万人が視聴登録し、ピーク時には40万人が同時視聴したという。
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