中国化学大手の煙台万華ポリウレタンは2月25日、ハンガリー同業ボルショドケムの債務再編策でボルショドの親会社である英投資会社ペルミラ及び墺ヴィエンナ・キャピタル・パートナーズ（VCP）と合意したと発表した。煙台万華がボルショドに総額1億4,000万ユーロの資金提供を行う見返りに、ペルミラとVCPが保有するボルショド株式の購入権を獲得するという内容。ボルショドが煙台万華の傘下に入る可能性が高くなった。
\ボルショドのBuchele社長によると、煙台万華は3月末までに3,000万ユーロを提供し、ペルミラとVCPが持つボルショドの全発行済み株式の購入権を取得する。残り1億1,000万ユーロは、ボルショドの債務再編手続き完了後に支払うことになっている。ボルショドでは煙台万華の資金をトリレンジイソシアネート（TDI）と硝酸の製造施設の建設に活用する方針だ。
\ボルショドは欧州有数のイソシアネートメーカーで、TDIで2位、メチレンジフェニルジイソシアネート（MDI）で5位のシェアを持つ。煙台万華は欧州進出の足がかりとして、かねてからボルショドの買収を狙っていた。
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