独バイエルン州立銀行（BLB）がハンガリー子会社MKB銀行をハンガリー政府に売却する方向で協議を進めているとの一部メディアが報じた問題で、BLBとハンガリー政府は15日、ともに報道を否定するコメントを発表した。
\15日発行のハンガリーのビジネス週刊誌『Figyelo』によると、BLBの幹部が先ごろブダペストを訪問し、MKBの売却について政府関係者と協議した。ただ、政府が提示した取引価格は3億ユーロと、BLBの希望価格である10億ユーロを大幅に下回っているため、交渉は難航しているという。
\この報道に関しBLB広報部のリュッケ氏は、同行幹部がブダペストを訪問したのは、導入が検討されている銀行税について政府と話し合うためだと説明。MKBの譲渡については「根も葉もない噂話に過ぎない」と否定した。一方、ハンガリー経済省も広報を通じて、「全く根拠の無い話だ」と否定するコメントを発表した。
\イポペマ・セキュリティーズのアナリスト、ハルチャ氏は政府によるMKBの取得について、「巨額の財政赤字を抱える政府に資金的余力はない」として、可能性は低いとの見方を示している。
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