ドイツ高級車メーカーのアウディは7日、ハンガリー北西部のジュール工場で拡張工事の起工式を行った。一貫生産体制を整える狙いで、2013年のフル稼働を目指す。これまでの計画に加え、プレス工場を設置する方針も明らかにし、投資総額は従来予算の9億ユーロから10億ユーロ超に増える見通しだ。
\アウディはジュールに車体工場、塗装工場、組立工場、プレス工場を設置する。インゴルシュタット本社工場、ネッカーズルム工場、ブリュッセル工場に続き、同社として4番目の一貫生産拠点となる。自動車の年産規模は12万5,000台に拡大するが、長期的にさらなる増産も検討しているもようだ。
\プレス工場を追加して設置することで、新規採用の規模は300人増加し、2,100人となる見通し。昨年末時点の雇用数は約6,400人。
\アウディの投資に対し、ハンガリー政府は今年4月、112億フォリント（2,085万ユーロ）の助成実施を決定した。
\アウディによると、ジュール工場は1993年の設立以来、これまでにエンジン2,050万基、自動車53万台を出荷している。（東欧経済ニュース2月2日号「独アウディ、ハンガリー工場の生産拡大も」、4月13日号「ハンガリー、アウディとオペルに補助金交付」を参照）
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