英国の流通大手テスコがハンガリーの通信事業でボーダフォンと提携する。両社が21日発表したところによると、折半出資で合弁子会社テスコ・モバイルを設立し、テスコ店舗およびオンラインを通じて移動体通信サービスを提供する。サービス開始は来年上期の予定だ。
\テスコ・モバイルは仮想移動体通信事業者(MVNO)で、ボーダフォンの通信網を利用してサービスを展開する。テスコのブランド力と全国に広がる店舗網を生かし、ポイントカード「テスコクラブ」と連携したサービスなどを通じて顧客を獲得する狙いだ。
\テスコでは、通信事業でテスコクラブ会員の利用促進も目指している。週当たりの平均来客数は、会員130万人と一般顧客350万人。売上高に占める会員の比率は約60%に上るが、他国と比べると低く、まだ引き上げる余地があるとみる。
\ボーダフォンは来年半ばに通信網近代化を完了し、音声・高速インターネットのサービスカバー率が99%に上昇する。
\テスコは英国、アイルランド、スロバキアではテレフォニカO2と組んで通信事業を展開している。
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