スロバキア財務省はこのほど発表した最新の経済見通しで、今年から2013年にかけての国内総生産（GDP）の成長予測を下方修正した。今年は従来の3.3％から3.0％に、来年は同3.4％から1.7％に、2013年は3.7％から2.7％に引き下げた。理由については「金融市場の乱高下による不安感の高まりで、ユーロ圏経済の見通しが悪化している。スロバキア経済はドイツを主な出荷先とする自動車・電器産業が支えており、ユーロ圏の減速の影響を受けるのは必至」と説明している。昨年のGDP成長率は4％だった。
\ミクロス暫定財務相は、「経済成長の鈍化による歳入減は4億8,000万ユーロに上る見通し。来年3月に議会選挙が前倒しで実施されることもあり、財政赤字のGDP比を今年の4.9％から来年3.8％に引き下げる政府目標は達成が難しく、最悪で4.6％に達する」との予測を明らかにした。2013年についてはユーロ圏の上限である3％以下に圧縮できるとしている。
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