欧州復興開発銀行（EBRD）は11日、トルコのリース業界最大手ヤピ・クレディ・リーシング（YCL）に5,000万ユーロを融資すると発表した。同国のリース業界への融資は初めてで、銀行やノンバンクによる中小・零細企業（MSME）融資が普及していないトルコで、企業支援の代替策としてリース事業を促進するのが狙いだ。
\トルコではMSMEは雇用の8割近くに貢献し、輸出の6割を占める重要な経済けん引力だが、担保などの条件が厳しく銀行融資を利用できない事業者が多い。EBRDは特に地方のMSMEにとって柔軟性のある資金調達手段として機械・装置のリース事業に注目している。YCLへの融資を通して、地方の産業の成長と金融サービスの基盤の構築に貢献する考えだ。
\EBRDはこれまでトルコで約100のプロジェクトに30億ユーロ超を融資。昨年の新規融資額は10億ユーロで、ロシアに次ぐ第2の投資先となっている。YCLの親会社であるヤピ・クレジットバンクに対してはMSME、農業、女性起業家などを対象にした融資策を支援している。
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