グルジアのイワニシビリ首相は2日、首相後継者として側近のイラクリ・ガリバシビリ内相（31）を指名した。与党連合「グルジアの夢」に参加する政党代表らも承認済みで、議会の信任投票を経て24日にも首相に就任する見通し。グルジアはこれまで大統領制をとってきたが、ガリバシビリ氏の首相就任を機に議院内閣制へ移行し、首相の権限が大幅に強化される。
\ガリバシビリ氏は、与党連合の中心となったイワニシビリ首相の政党「グルジアの夢」の共同創設者。政治学を修めた後、イワニシビリ首相が出資するカルトゥ・グループで実業家としてキャリアを積んだ。
\グルジアでは先月末の大統領選挙でもイワニシビリ首相の信頼の厚いマルグベラシビリ候補が過半数の得票で当選した。反首相派からは、首相・大統領職を側近で固めて影から政界を操るものと批判が出ている。政治の表舞台から退くことで、経済不振の責任を逃れようとしているとの見方だ。
\しかし、イワニシビリ首相は就任時から1年後には引退すると宣言していた。今後は政府と協力するとともにその監視もできる市民社会の構築に尽力すると話している。（東欧経済ニュース10月30日号「グルジア大統領選挙、首相派候補が大勝」、2012年10月4日号「グルジア議会選挙で野党優勢、イワニシビリ氏の首相就任が有力」を参照）
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