ロシアの国営天然ガス大手ガスプロムがこのほど発表した2013年7－9月期決算（国際会計基準：IFRS）の最終利益は2,760億ルーブルとなり、前年同期比で10.8％減少した。為替差益の減少と金融コストの増加が響いた。売上高は7％増の1兆2,050億ルーブル、営業利益（EBITDA、調整ベース）は23％増の4,300億ルーブル。ロイター通信の試算によると、為替差益は前年同期の786億ルーブルから40億ルーブルに目減りした。
\地域別のガス販売量をみると、欧州・その他の地域（日本、韓国、中国）は20.6％増の410億立方メートルと大きく拡大した。ロシアは5.1％減370億立方メートルで、ロシアを除く旧ソ連圏は前年同期並みの150億立方メートルだった。
\1,000立法メートル当たりのガス販売価格は欧州・その他の地域（関税込み）が平均380ドル（前年同期：377ドル）、国内が同3,386ルーブル（同3,048ルーブル）、旧ソ連圏が276ドル（326ドル）。
\欧州・その他の地域でのガスの売上高（全てルーブル換算）は、販売量と価格がともに上昇した効果で19％増の4,000億ルーブルへと大きく拡大した。ロシアも値上げ効果で6％増の1,260億ルーブルに拡大している。旧ソ連圏は価格低下が響き15％減の1,100億ルーブルに落ち込んだ。
\（1RUB＝●JPY、1RUB＝●USD）
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