旧ソ連の宇宙飛行士で、人類初の宇宙遊泳を行ったアレクセイ・レオーノフさんが5月30日、めでたく80歳の誕生日を迎えた。プーチン大統領、メドベージェフ首相だけでなく、ベラルーシのルカシェンコ大統領も祝福を送った。
レオーノフさんは1934年にケメロヴォの北600キロメートルに位置する西シベリアのリストビャンカ村に生まれた。カリーニングラードで学校を卒業後、53年にソビエト空軍に入隊。59年、ガガーリン氏らとともに宇宙飛行士に抜擢された。
65年3月18日、ベリャーエフ船長とともにボスホート2号に乗り組んで出発、およそ10分間を宇宙船外で過ごした。当時は成功面ばかりが報道されたが、実は船に戻る時に宇宙服の気圧が上がりすぎて膨張し、そのままでは出入口を通ることができないというハプニングが起こった。レオーノフさんは服の気圧を部分的に抜いて一難を逃れたという。
レオーノフさんはその後、米ソの宇宙船が地球軌道上でドッキングした75年7月のアポロ・ソユーズ実験計画で、ソ連側の船長を務めた。
宇宙飛行士としてだけでなく、宇宙での印象を絵画に表現したり、体験を本にまとめたりと、芸術的才能も高い評価を受けている。
