仏銀行大手BNPパリバはこのほど、ポーランドのBGZ銀行の株式808万株を新たに取得し、同行の出資シェアを88.98％に引き上げた。現地英字紙『ワルシャワボイス』オンライン版が23日、公開買付委託ブローカーDM BHの情報として報じた。BNPパリバは金融監督局の承認を得て、来年上半期に現地子会社とBGZを合併させる。
BNPパリバは昨年12月、蘭ラボバンクが保有するBGZ出資シェア98.5％を42億ズロチで買収することで合意。今年9月には少数株主に対し1株当たり80.47ズロチでの公開買付を開始した。ラボバンクからは出資シェア74.39％を買収済みで、今回新たに800万株を取得した。ラボバンクによると、公開買付終了時のBGZ出資シェアはBNPパリバが88.6～90％、ラボバンクが10％未満となるもよう。
BNPパリバのポーランド事業の資産総額はBGZを含めると約700億ズロチとなり、国内銀行業界第7位に躍進する。2016年中に事業統合を完了させる計画だ。（1PLN＝32.04JPY）
