スロバキア統計局が12日発表した2014年11月の工業生産高は前年同月に比べて3.3％縮小した。マイナスは12年12月以来、23カ月ぶり。前月比では0.7％低下した（季節調整済）。1-11月の累計では前年同期比で3.6％の増加となっている。
11月は、「製造業」が前年同月比で4.2％減となり、前月の3.2％増から一転してマイナスとなった。「鉱業・採石」は2.9％減で、前月の0.3％減よりも縮小幅が拡大している。
一方で「電気・ガス・蒸気・空調」は3.7％増加し、前月の0.7％減からプラスに転じた。
製造業を業種別にみると、「ベースメタルと機械設備を除く金属製品」（10.7％増）、「その他の工業製品・機械設備の設置・修理」（12.4％増）、「コークス・石油製品」（22％増）、「食品・飲料・たばこ」（1％増）の4つを除く全ての業種で縮小した。特に、「輸送機器」（10.7％減）、「電機」（13.1％減）、「衣料・靴・繊維製品」（16.1％減）で下げ幅が大きかった。
分野別では、投資財（8.4％減）の減少が目立った。非耐久消費財（3.6％減）、半製品（1.1％減）も縮小した。エネルギー（4.8％増）と耐久消費財（1.9％増）は増加した。
なお、同じく12日に発表された11月の建設業生産高は前年同期比で6.2％減少し、6カ月連続のマイナスとなった。前月比では0.6％増加した（季節調整済）。
