ルーマニア情報社会省は15日、国営郵便会社ルーマニア郵便の民営化が失敗したことを明らかにした。唯一の買い手候補であったベルギーのBポストが、期限内に正式な買収提案を行わなかったため。情報社会省は、これを機に民営化プロセスの見直しを検討するとしている。
Bポストは今年2月、ルーマニア郵便の株式51％の買収に向けて移行証明書を提出した。その後、財務・法務調査（デューディリジェンス）を経て、15日正午までに最終的な買収条件を提示することになっていた。
ルーマニア郵便は2014年12月通期に2,280万レウの純利益を計上し、6年ぶりに黒字転換した。売上高は11億2,000万レウだった。（1RON＝30.87JPY）（東欧経済ニュース2012年12月19日号「ルーマニア、国営郵便の過半数株を売却」を参照）
