欧州復興開発銀行（EBRD）は3日、カザフスタン国営航空会社のエア・アスタナ（Air Astana）に対し、1,400万米ドル相当のカザフ・テンゲ建て融資を行うと発表した。中央アジア初の機体整備施設を設ける計画に向けたもので、産業の多様化を通じて資源依存体質からの脱却を図るカザフスタン政府の政策を支援する。
エア・アスタナはこれまで、英国、中国などで整備サービスを利用してきた。自前の整備用ハンガーを設ければ外国への依存が縮小できるほか、競合他社へ整備サービスを提供する新たな事業分野を立ち上げられる。
EBRDは今年、アスタナ国際空港運営会社に対しても、空港近代化計画に対して85億テンゲ（2,520万ユーロ）を融資している。同計画では、旅客処理能力を倍増するとともに、国際民間航空機関（ICAO）安全基準を満たすことが目的となっている。（1KZT＝0.4JPY）
