ドイツ連邦統計局が5日発表した11月の輸出高（暫定値）は営業日数・季節調整ベースで1,351億ユーロとなり、前月を0.3％下回った。減少は2カ月ぶり。輸入高（同）も3.3％減の1,244億ユーロとなり、3カ月連続で落ち込んだ。10月の輸出高は当初の0.6％減の1,335億ユーロから0.8％増の1,355億ユーロ、輸入高は3.7％減の1,266億ユーロから2.4％減の1,301億ユーロへとともに上方修正された。
11月の輸出を仕向け先地域別でみると、ユーロ圏が0.7％、欧州連合（EU）域外が0.1％の幅で減少した。最大の輸出先である米国は1.5％減の137億ユーロ、中国も1.5％減の88億ユーロと振るわなかった。EUのユーロ非加盟国は0.4％増えた。
輸入はユーロ圏からが6.5％減、EUのユーロ非加盟国からが4.5％減、EU域外からが0.8％減とすべて落ち込んだ。最大の輸入先国である中国は7.8％減の157億ユーロで、2位の米国は1.4％減の83億ユーロだった。ロシアは12.2％減の16億ユーロとなり、5カ月連続で縮小した。
11月の貿易収支は108億ユーロの黒字となり、黒字幅は前月（68億ユーロ）を58.8％上回った。前年同月比は横ばい。
1～11月の輸出高（営業日数・季節調整ベース）は1兆4,353億ユーロで、前年同期を15.0％上回った。ユーロ圏向けが15.9％、EUのユーロ非加盟国向けが14.3％、EU域外向けが14.5％の幅で増加した。
1～11月の輸入高（同）は26.4％増の1兆3,695億ユーロに拡大した。EU域外が36.6％増と全体をけん引。ユーロ圏は18.0％増、EUのユーロ非加盟国は16.3％増だった。
非調整ベースの11月の輸出高は1,428億ユーロとなり、前年同月を13.3％上回った。輸入高は14.8％増の1,317億ユーロで、貿易収支の黒字幅は前年同月の113億ユーロから111億ユーロへと1.8％縮小した。