独自動車照明・電子部品大手のヘラーは6月26日、複雑化する自動車の照明システム向けの開発ソリューション「ライト・デザイン（Light
Design）」を発表した。より個性化する自動車ニーズや、自動運転車用の新たな照明機能などに対応したもので、自動車メーカーは照明システムの構成設計が容易になるとともにコスト削減も実現できる。
ライト・デザインはヘラーのモジュール製品に顧客がアクセスできるもので、照明機能のシミュレーションソフト「ALiSiA」（アドバンスドライティングシミュレーション・アーキテクチャ）と、アニメーションデザインソフト「GAIN」（グラフィカルアニメーション・インタープリター）からなる。
ALiSiAはフロントライトの機能動作をコンピューターでシミュレートできる。モジュールを個別に調整できるほか、個々のモジュールが全体の性能に与える影響も調査できる。他メーカーの製品であってもシステムに統合できる機能を備える。
GAINはウィンカー、ヘッドライト、フロントグリルライト、テールランプ、室内照明などから、自動運転機能のための複雑な照明アニメーションまで、点灯の仕方を様々にデザインできる。創案したデザインは「ボタンひとつ」でシステムに実装できるという。