欧州自動車工業会（ACEA）は16日、欧州連合（EU）（マルタを除く26カ国）の2022年7月および8月の乗用車新車販売（新車登録）統計を発表した。
7月は、前年同月比10.4％減の73万8,238台と2ケタの減少だった。減少は13カ月連続。主要4カ国はすべて前年同月を下回っており、中でも、ドイツ（12.9％減）とスペイン（12.5％減）は減少幅が大きかった。
8月の新車登録は、前年同月比4.4％増の65万291台となり、14カ月ぶりの増加となった。ただ、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大（パンデミック）前の水準を依然として大きく下回っている。主要4カ国は、イタリア（9.9％増）、スペイン（9.1％増）、フランス（3.8％増）、ドイツ（3.0％増）のいずれも前年同月を上回った。
1～8月の累計は、前年同期比11.9％減の599万6,579台だった。主要4カ国は、イタリア（18.4％減）、フランス（13.8％減）が2ケタの減少、ドイツ（9.8％減）、スペイン（9.4％減）も前年同月を下回っている。
■ EU 30カ国、8月は3.4％増加
EU26カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスおよび英国を加えた欧州30カ国の8月の新車登録は、前年同月比3.4％増の74万8,875台だった。
1～8月の累計は、前年同期比11.8％減の722万1,320台となっている。