10月のユーロ圏失業率6.5％、過去最低を更新

EU統計局ユーロスタットが1日に発表したユーロ圏の10月の失業率は前月を0.1ポイント下回る6.5％で、統計を開始した1998年4月以降の最低記録を前月に続いて更新した。新型コロナウイルス感染との共存路線を進めていることで経済再開が進み、雇用状況の改善が進んでいる。（表参照）

EU27カ国ベースの失業率は6.0％。前月から0.1ポイント改善した。主要国はドイツが3.0％、フランスが7.1％、イタリアが7.8％、スペインが12.5％となっている。

同月の失業者数は、ユーロ圏が前年同月を105万3,000人下回る1,087万2,000人、EUが同115万8,000人減の1,296万人と推定されている。

ただ、欧州ではロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー危機などで景気が悪化していることから、今後は失業者が増える可能性がある。