仏PSAプジョー・シトロエンが15日発表した2011年通期決算は売上高が前年比6.9％増の599億12万ユーロとなった。一方、営業利益は26.8％減の13億1,500万ユーロに落ち込んだ。完成車事業が9,200万ユーロの営業損失を計上したが、部品や物流、金融といった周辺部門の黒字が本業の赤字をカバーした。
\今年の新車市場については欧州30カ国が5％減、フランスは10％減となる一方、中国は7％増、ラテンアメリカは6％増、ロシアは5％増を予想している。フィリップ・バラン最高経営責任者（CEO）は、「欧州市場は2012年も厳しい状況が続くだろう」と述べたうえで、中国で2社目となる合弁事業の立ち上げなど、グローバル規模での事業拡大に努める考えを明らかにした。また、今年はプジョー「208」やシトロエン「DS5」といった新型車やディーゼルハイブリッド車の投入で市場に攻勢をかける構えだ。
\
