中欧の中古車販売最大手AAAオートのアンソニー・ジェームズ・デニー社長が、自己の保有する同社株を売却する意向だ。28日のプレス発表によると、最大73.79％を手放す方向で、1～2年以内の取引完了を目指す。
\デニー社長は今年に入って社長を引退する意向を明らかにしており、今回の売却も事業の中心から身を引く同社長の姿勢を示すものだ。
\具体的に売却の対象となるのは、ルクセンブルグのオートモーティブ・インダストリーズを通じて保有する73.79％。売却規模は交渉を通じて最終決定する。プライスウォーターハウスクーパース（PwC）とパトリア・コーポレート・ファイナンスが売却業務を担当する。
\売却対象とならないAAAオートの株式のうち、3.77％はデニー社長が直接保有している。残る22.44％は、民間投資家や従業員・経営陣が握る。
\AAAオートは1992年の設立。チェコで17支店、スロバキアで9支店、ロシアで1支店を展開する。昨年の販売台数は4万5,000台弱、売上高は2億7,600万ユーロに上った。
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