欧州連合（EU）の欧州委員会が18日発表した世界の有力企業による2012年の研究開発（R&D）向け投資に関する調査結果によると、EU企業の投資額は1,580億ユーロで、前年から6.3％増加した。ただ、伸び率は米国企業の8.2％、中国企業の12.2％を下回っており、ケーガン・クィン委員（研究・イノベーション担当）は「主要な競争相手に後れをとっている」と懸念を示している。
\同調査「産業R&D投資スコアボード」は、世界の有力民間企業2,000社が対象。EU企業では527社が対象となった。世界全体のR&D投資額は前年比6.2％増の5,388億ユーロ。日本企業は0.4％増の1,027億ユーロだった。
\企業別の投資額は、独自動車大手フォルクスワーゲン（VW）が95億ユーロで1位。同調査が開始された2004年以降で初めてEU企業がトップに立った。ただ、トップ10に入ったのはVWだけで、2位以下はサムスン電子、マイクロソフト、インテル、トヨタ、ロシュ、ノバルティスなど域外企業が占めた。
\EU企業ではダイムラーが56億4,000万ユーロで、VWに次ぐ2位。以下、ロバート・ボッシュ（49.2億ユーロ）、サノフィ・アベンシス（49.1億ユーロ）、シーメンス（45.7億ユーロ）、グラクソスミスクライン（42.3億ユーロ）、ノキア（41.7億ユーロ）、BMW（39.5億ユーロ）、エリクソン（38.6億ユーロ）、EADS（36.3億ユーロ）の順でトップ10に入った。
\
