フランス政府は自動車部品大手のヴァレオの保有株を一部売却し、出資比率を現在の5.8 ％から3.3％に引き下げる。仏政府は、自動車業界が経済危機の影響で低迷していた2009 年に同社の株式を取得し出資比率を拡大した。しかしヴァレオの売上高が2013年は121億ユーロに達するなど業績が回復基調にあることを受け、出資比率を5年前の水準に戻す決定を下した。
今回売却する株式の総額は約2億100万ユーロで、同社の株式を保有する公的投資銀行Bpiフランス（旧FSI／国家戦略投資基金）がすでに手続きを進めている。
ヴァレオは北米の自動車市場の回復も手伝って6年間に及ぶ欧州市場の不振から脱却。株価は2008年末から9倍に上昇している。
なお、今回の出資比率の引き下げはBpiフランスがヴァレオに派遣する役員数には影響しない。
