ブレーキシステム大手の伊ブレンボが14日発表した2014年第1四半期（1～3月）決算は、売上高が前年同期比20.2％増の4億4,690万ユーロ、利払い・税・償却前利益（EBITDA）が同46.1％増の6,910万ユーロにそれぞれ拡大した。すべての事業部門で増収を達成するなど好調だった。
売上高を部門別で見ると、主力の乗用車部門が前年同期比25.1％増の3億920万ユーロ、商用車部門が10.9％増の5,020万ユーロ、自動二輪車部門が13.1％増の4,720万ユーロ、レーシング部門が9.1％増の3,890万ユーロ、その他が34.9％減の140万ユーロだった。国別売上高は、イタリアが12.1％増の6,340万ユーロ、ドイツが23.3％増の1億1,230万ユーロ、英国が37.5％増の3,850万ユーロ、フランスが39.4％増の2,200万ユーロ、その他の欧州連合（EU）加盟国が9.7％増の4,520万ユーロ、インドが2.9％減の890万ユーロ、中国が21.9％増の2,030万ユーロ、日本が13.0％増の570万ユーロ、その他のアジア諸国が9.3％増の230万ユーロ、南米（ブラジルとアルゼンチン）が10.0％減の1,910万ユーロ、北米（米国、カナダ、メキシコ）が27.7％増の1億620万ユーロ、その他の国が48.4％増の330万ユーロだった。
ブレンボのボンバッセイ会長は、主要市場であるドイツと米国が堅調に推移していることに加え、低迷していたイタリアなどの欧州諸国でも需要が回復していることが好調な業績につながっているとの見方を示した。
