欧州自動車工業会（ACEA）が12月19日発表した2014年11月の商用車新車登録統計によると、欧州連合（EU）（マルタを除く27カ国）における販売は前年同月比0.2％減の15万2,744台に減少した。EUの商用車販売は、2013年9月から2014年10月まで14カ月連続で増加していたが11月は減少に転じた。背景には、2014年1月1日から新たな排ガス規制「ユーロVI」が導入されることを見越した駆け込み需要により2013年11月は販売が大幅に増えたことがあるという。1～11月の累計は前年同期比8.8％増の168万2,444台だった。
11月の主要国の登録台数は、スペイン（13.3％増）、イタリア（6.5％増）、英国（4.0％増）が好調だったのに対し、ドイツ（9.1％減）、フランス（2.9％減）は低迷した。
カテゴリー別では、11月は3.5トン以下の小型商用車が前年同月比4.8％増の12万7,196台に拡大。これに対し、3.5トン超の中・大型トラックは前年同月比21.6％減の2万2,758台と大幅に後退。このうち16トン以上の大型トラックも20.7％減の1万7,976台と大きく落ち込んでいる。
バスは前年同月比3.8％増の2,790台と好調だった。主要国では、フランス（31.6％減）とイタリア（30.4％減）が大幅に落ち込んだものの、英国（9.4％増）、スペイン（12.1％増）、ドイツ（10.8％増）で伸びた。このほかルーマニアが68.3％増の101台、スウェーデンも66.1％増の93台と販売増に寄与した。
