欧州自動車工業会（ACEA）が3月26日発表した2015年2月の商用車新車登録統計によると、欧州連合（EU）（マルタを除く27カ国）における販売は前年同月比8.3％増の13万5,778台に改善した。11、12月は減少が続いたが、今年に入ってからは1月（7.6％増）に続き2カ月連続の販売増となった。1～2月の累計は前年同期比8.0％増の27万8,376台となっている。
2月は全てのカテゴリーで前年同月を上回った。主要市場ではスペイン（29.5％増）、英国（19.4％増）、イタリア（8.7％増）が大幅に伸びた一方、ドイツは1.0％増の微増。フランスは4.3％減と前年実績を下回った。新規EU加盟国も20.4％増と好調だった。
2月の小型商用車の登録台数は、前年同月比9.5％増の11万2,593台。同カテゴリーは18カ月連続の増加となっている。主要市場ではフランスが2.6％と振るわなかった。
3.5トン超の中・大型トラックは前年同月比2.0％増の2万1,048台。イタリア（9.3％増）、英国（30.5％増）、スペイン（42.9％増）が大きく伸びたのに対し、フランス（17.2％減）とドイツ（15.3％減）は低迷した。
16トン以上の大型トラックも、主要市場ではドイツ（9.3％減）とフランス（14.8％減）が前年同月を下回ったが、全体では8.1％増の1万7,185台を確保した。
バスは前年同月比12.2％増の2,137台。EU新規加盟国が45.3％増と大きく伸びた。
