スイスの自動車部品大手オートニウムは、自動車騒音の低減に貢献する計測システムを50年以上にわたって提供している。
自動車メーカーの間では、車内外の騒音を低減するため軽量で多機能なコンポーネントの利用が増えている。車載インフォテインメントシステムの重要性が大きくなるのに伴い、コンパートメント内のノイズやパスバイノイズ（通過騒音）への対策が課題としてクローズアップされている。オートニウムの計測システムは、素材やコンポーネントの騒音・振動・ハーシュネス（NVH）ビヘイビアを分析・評価し、騒音を低減するコンポーネントの開発において重要な役割を果たす。例えば「Isokell」システムは、フラットな素材やインナーダッシュ、カーペットシステムなどのコンポーネントの伝播空気音の防音度と減音度の測定に使用される。5つの高感度マイクを備えたこのシステムを使えば、わずか2回の計測で高精度かつ有効な試験データが得られる。今月発売されるIsokellの新モデルは、旧モデルと比べ試験にかかる時間が30％も短縮されている。
オートニウムの計測システムはグローバルスタンダードとして認知されており、完成車メーカーとサプライヤーの双方から高い評価を得ている。同社は防音・断熱用の製品・システムだけでなく、計測システムでもドライバーの快適性の向上に貢献しているという。
