リケン（東京都千代田区）は4月27日、独自動車部品大手KSPG傘下のピストンメーカー、KSコルベンシュミットとグローバル戦略提携で合意したと発表した。ピストンおよびピストンリングを含むパワーシリンダーシステムの販売・エンジニアリング・開発で協力する。なお、今回の合意には資本提携は含まれていない。
今回の提携には、小型から大型まですべての出力範囲の自動車用・産業用エンジンに使用されるパワーシリンダーシステムの共同開発が含まれる。二酸化炭素（CO2）排出量の削減や、耐久性・性能の向上、ランニングコストの削減に寄与する製品の開発を目指す。
両社はピストンやピストンリングを製造するインドの合弁会社シュリラム・ピストン・アンド・リングへの共同出資を通して協力関係を構築してきた。今回の提携では、中国の湖北省武漢にあるリケンの工場を活用してピストンリングの合弁会社を設立することでも基本合意した。これにより、中国事業を強化するとともに、中国における顧客サービスを改善する。
また、各地域にある両社のパワーシリンダーシステムの販売・エンジニアリング・技術サポート拠点を連携させ、必要に応じて統合することも検討していく。
