欧州自動車工業会（ACEA）が17日発表した欧州連合（EU）（マルタを除く27カ国）の10月の新車販売（登録）台数は、前年同月比2.9％増の110万4,868台に拡大した。増加幅は9月（9.8％増）と比べると縮小したものの、26カ月連続の販売増加となった。1～10月の累計は前年同期比8.2％増の1,152万3,903台だった。
主要5カ国の10月の販売台数は、イタリア（8.6％増）とスペイン（5.2％増）で大きく伸び、ドイツ（1.1％増）とフランス（1.0％増）も小幅ながらも前年同月を上回った。英国は前年同月に比べ1.1％減少した。
10月のメーカー別の販売は、排ガス不正が発覚したフォルクスワーゲン（VW）・グループが0.5％減の27万6,771台、VWブランド単独でも0.2％の減少にとどまった。シュコダ（2.6％減）とセアト（11.4％減）は大きく落ち込んだ。一方、同グループの高級車ブランドであるアウディ（4.1％増）とポルシェ（13.9％増）は市場全体の伸び率を上回っている。
このほか、2ケタ増と好調だったのは、BMWグループ（13.4％増）、ダイムラー・グループ（21.0％増）、ジャガー・ランドローバー（JLR）グループ（32.5％増）。
日本勢は、トヨタ・グループ（3.5％減）と日産（3.8％減）が前年同月を下回った一方、マツダ（34.3％増）、スズキ（14.0％増）は2ケタ増、ホンダ（5.4％増）、三菱自（1.2％増）も前年同月を上回った。
