欧州自動車工業会（ACEA）が6月16日発表した欧州連合（EU）（マルタを除く27カ国）の5月の新車販売（登録）台数は128万8,220万台となり、前年同月から16.0％増加した。販売増加は33カ月連続。自動車業界が経済危機の影響を受ける直前の2008年5月に近い水準に回復した。主要国では、イタリア（27.3％増）、フランス（22.3％増）、スペイン（20.9％増）、ドイツ（11.9％増）が2ケタ台の増加、英国（2.5％増）も前年実績を上回った。1～5月の累計は、前年同期比9.9％増の638万3,263台だった。
5月のメーカー別販売は、最大手のフォルクスワーゲン（VW）・グループが9.3％増。2位のPSAグループは18.7％増、続くルノーも28.7％増となるなど2ケタ台の増加を達成するメーカーも多かった。
日本勢では、トヨタ・グループ（19.5％増）、マツダ（31.1％増）、スズキ（21.6％増）、ホンダ（31.0％増）が2ケタの成長を確保。日産（2.4％増）も前年を上回ったが、三菱自（12.3％減）は不調だった。
EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国の5月の販売台数も前年同月比15.5％増の133万599台と好調だった。
