独自動車部品大手のボッシュは8月22日、子会社のボッシュ・コネクテッド・デバイシス・アンド・ソリューションズ（Bosch Connected Devices and Solutions）がスイスの食品加工機械大手のビューラーとの提携関係を強化すると発表した。両社はすでに2年間の研究開発プロジェクト通して協力関係を構築してきた。今後は、研究開発に加え、新製品の市場投入やモノのインターネット（IoT）の分野でも協力を強化していく。2017年にも両社の研究成果を反映させた新製品を市場投入する計画。
両社の協力では、ボッシュの電子工学やセンサー、ソフトウエア技術などの分野のノウハウをビューラーの食品加工機械と組み合わせる。2年間の共同プロジェクトでは、ボッシュの微小電気機械システム（MEMS）をビューラーの食品加工機械に組み込む研究で協力、回転ローラーに無線センサーを設置して食品材料の加工中の温度や振動を計測するシステムを開発した。同システムは、加工工程の改善やローラーの位置の最適化などに活用するほか、機械の不具合やメンテナンスの必要性を早期に把握し、故障の防止や稼働率の向上に役立てることができる。この研究成果を実用化した製品は2017年に市場投入する計画。
