ホンダは19日、英国のスウィンドン工場における完成車生産を2021年中に終了すると発表した。ホンダにとって英国工場は欧州で唯一の工場であり、生産終了により欧州での生産から撤退することになる。また、トルコのコジャエリ州でも2021年中に「シビック・セダン」の生産を終了すると発表した。なお、欧州地域を統括するホンダモーターヨーロッパは引き続き、英国に本社を置く。
ホンダは今回の措置について、車両の電動化を強化する中で、世界における生産体制の見直しを進めており、欧州域内での電動車生産は、競争力の観点で難しいと判断した、と説明している。
スウィンドン工場では現在、「シビックハッチバック」を生産しており、2018年は約16万台を生産した。次期モデルからは、北米など他の地域で生産する方向で検討を進める。同工場の従業員数は約3,500人。今回の決定を受け、19日から労使協議を開始した。
トルコ工場の従業員数は約1,100人。英国本社は、輸入販売・欧州地域の統括を事業としており、従業員数は約300人となっている。
