オランダのデジタル地図大手ヒア・テクノロジーズは4月24日、米ミシガン州デトロイトにあるウェイン州立大学と位置情報サービスおよび資産追跡の分野で提携すると発表した。同大学の工学部に付設するスマート・マヌファクチャリング・デベロップメント・センター（SMDC）を拠点に、複数の工業プロジェクトや大学のカリキュラムの作成、他のテクノロジー企業とのソリューション開発で協力していく。
2013年に財政破綻したデトロイトは近年、製造業を軸とした復興を遂げつつある。同市ではヒアとの連携で将来の産業を担う人材の育成や、同社の強みである位置情報技術を活かした産業開発を手掛けていく方針だ。
ヒアの自動車・工業部門を統括するラメリー氏は、「提携を通じて次世代のデジタル製造業の専門家やリーダーの育成を支援する。位置情報技術が世界でどのような役割を担い、製造業や産業界に価値をもたらすかを学生に示していく」と述べた。
