独自動車大手のダイムラーは中国で3年以内に電気自動車を発売する計画だ。同社のディーター・ツェッチェ社長が23日、北京モーターショーの開催に合わせて訪問中の中国で明らかにした。
\ダイムラーは中国のバッテリー・自動車メーカー、比亜迪汽車（BYD）と中国市場向けの電気自動車を共同開発し、新ブランドで販売する計画。同社長は2013年に発売予定の電気自動車について、機種など詳細については明らかにしていないが、「タクシーとしても使用できる」と述べ、中型以上のモデルを狙っていることを示唆した。
\ダイムラーは2010年の中国販売を10万台以上に引き上げる目標を掲げる。昨年は約6万8,000台と競合BMWの約9万台を下回った。BMWは今年の中国の販売目標を12万台と発表しており、両社の中国市場における競争はさらに激しくなりそうだ。
\ダイムラーは中国に年約10万台の生産能力を持つ。ツェッチェ社長は今後について、現地生産と輸入車の割合を50：50とすれば、年20万台まで販売できるとして、需要拡大に対応できるとの見解を示した。
\ \■ 独高級車メーカー、中国市場で高い利益
\ \独高級車メーカーにとって中国市場は販売の伸びだけでなく、利益率の高さも魅力となっている。同国では大型エンジンを搭載したフル装備のモデルを購入する顧客が多いため、高い利益率を確保できる。一方、欧米市場では、金融危機による景気後退や環境規制の強化による影響で重装備モデルの需要は低迷している。
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