シリンダーヘッドガスケット大手の独エルリングクリンガーが10日発表した2010年1-3月期決算の営業利益（EBITベース）は2,230万ユーロとなり、前年同期の680万ユーロから3倍以上に拡大した。世界的な自動車販売市場の回復に加え、アジアの急成長に支えられた。また、新製品の販売が好調なことも業績回復に寄与した。売上高は41％増の1億8,300万ユーロ。
\新規受注は2億ユーロで、前年同期の1億2,540万ユーロ、前期（09年10-12月期）の1億7,290万ユーロを上回るなど、回復傾向が鮮明になってきた。
\部門別売上高では、主力の自動車メーカー向けの一次部品が56.2％増の1億3,640万ユーロに拡大した。アジアと南米市場が好調だったほか、北米市場でも需要が急速に回復していることが追い風になった。交換部品も好調な国外事業に支えられて8.9％増の2,680万ユーロに拡大した。
\同社は業績回復を受けて、今年の通期業績見通しを上方修正した。売上高で従来予想の「7～10％」から「10～13％」、営業利益で「12～15％」から「20～25％」の成長にそれぞれ引き上げた。
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