スウェーデンのボルボ・カーズは9日、電気自動車（EV）および充電インフラに関するプロジェクトで、同国のエネルギー企業ヨーテボリ・エネルギーと協力することで合意、覚書に調印したと発表した。
\プロジェクトの一環としてボルボは、同社が開発したEV「C30エレクトリック」10台をヨーテボリ・エネルギーに供与し、実証試験を実施する。実証試験に使用される車両には最新式の計測装置を搭載し、バッテリーの寿命に影響を与える運転行動や充電パターンなどに関するデータなどを収集する。ボルボでは収集したデータを、2013年に予定しているC30エレクトリックの市場投入に向けて活用する方針だ。
\C30エレクトリックは、前輪部に最大出力82キロワットのモーターと蓄電容量24キロワット時のリチウムイオン2次電池を搭載している。フル充電は230V/16Aの家庭用電源で約8時間で完了する。停止状態から時速100キロメートルへの加速は10.5秒、最高時速は130キロ、最大航続距離は150キロなどのスペックとなっている。
\ボルボ・カーズの特殊車両事業部のステグラード部長は、「20年までにスウェーデン国内を走る自動車の5～10％がEVになるだろう」との見通しを示した。
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