伊フィアットが同国南部のポミリアーノ・ダルコ工場で計画している人気モデル「パンダ」の次世代モデルの生産開始が2012年春にずれ込む可能性が出てきた。15日付けのロイター通信が、有力労組の幹部の話として伝えた。
\フィアットは、ポーランドのティヒ工場で行っているパンダの生産をポミリアーノ・ダルコ工場に移管する計画を進めており、2011年後半からパンダの第3世代モデルの生産を開始する方針だ。しかし、伊金属労働者連合（FIOM）のマウリツィオ・ランディーニ書記長は、ロイター通信との電話インタビューで、フィアットがポミリアーノ・ダルコ工場の労組に提示した労働協約案に、12年春からの生産開始を示唆する記述があったと明らかにした。同書記長によると、FIOMはこの労働協約案が労働者の権利を侵害しているとして拒否。また、フィアットがここ10日間に行った5人の工場労働者の解雇を取り消さない限り、再交渉に応じる考えのないことを伝えたという。
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