独ワイヤーハーネス大手のレオニが10日発表した2010年上半期（1-6月）の売上高は前年同期比37.5％増の14億660万ユーロに拡大した。主要顧客である自動車業界の景気回復と銅の値上がりによる販売価格の上昇が大幅な増収の主因。増収に加え、コスト削減を強化した効果により、営業利益（EBIT）は5,760万ユーロの黒字に転換した（前年同期：7,780万ユーロの赤字）。最終利益では2,670万ユーロを確保した（同：8,820万ユーロの赤字）。
\自動車関連では特に、中国や北米の自動車市場の成長や、高級車メーカーの販売好調が追い風となった。同社はBMWの新型「5シリーズ」やメルセデス・ベンツの「Cクラス」、ゼネラルモーターズが中国で販売する「ビュイック」などに製品を供給している。
\同社は好業績を受けて7月にすでに通期予想を上方修正している。売上高では当初の24億ユーロ（前年比約10％増）から26億～27億ユーロ（同：20～25％増）に、営業利益（EBITベース）予想も当初の「5,000万ユーロ以上」から2倍の「1億ユーロ」に引き上げた。同社のプロープスト社長はさらに2011年通期について10％の増収を見込んでいる。
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