独自動車内装・シートメーカーのグラマー（アンベルク）が15日発表した2010年通期決算（暫定値）の売上高は9億2,930万ユーロとなり、前年の7億2,740万ユーロから27.8％拡大した。すでに2度上方修正していた業績予想を上回る結果となった。すべての部門で業績が大幅に回復したことが奏功した。正式な決算発表は3月30日に予定している。
\営業利益（EBIT）は、前年の2,390万ユーロの赤字から3,270万ユーロの黒字に転換し、売上高利益率（EBITベース）で3.5％を確保できる見通し。増収に加え、生産効率の改善やコスト削減努力が業績改善に寄与した。同社は今年も成長を見込むものの、原材料価格の変動が大きな不安要因となるとした。
\部門別の業績を見ると、自動車内装部門は通期の売上高が前年比23.1％増の約6億1,020万ユーロに拡大した。米国、中国を中心とする国外市場で高級車の需要が伸びたことが追い風となった。第4四半期の売上高は、前年同期の1億4,960万ユーロから1億6,630万ユーロに伸びた。
\シート部門は、トラックとSUVの需要拡大を受けて、通期売上高が前年の2億4,710万ユーロから3億4,250万ユーロに拡大した。特に中国、ブラジルで大幅な増収を確保した。第4四半期の売上高は前年同期の6,340万ユーロから約9,340万ユーロに大きく回復した。
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