米半導体大手のインテルがドイツのダルムシュタット工科大学と共同で設立したITセキュリティ関連の研究機関として、このほど開設された。ダルムシュタットにある高度セキュリティ研究センター（CASED）内に設置されている。
\特に、埋め込みシステムや、スマートフォン、タブレット端末などのモバイル機器の信頼性と安全性の向上に重点を置く方針で、同分野の研究は、車車間通信や車とインフラ設備の間の情報交換などを可能にするCar2Xコミュニケーションの安全性・信頼性の向上に寄与する。
\ \同研究所は、世界の研究機関と協力するためのネットワークを構築する「Intel Collaborative Research Institute」の一環に位置づけられる。また、ITセキュリティ分野ではインテルが米国以外に設立した初めての研究所であるという。
\インテルは米国で、次世代技術の研究に産学が協力して取り組む「インテル科学技術センター（Intel Science and Technology Center：ISTC）」を設立し、成功を収めている。ダルムシュタットのICRI-SCはこのISTCを模範として設立された。
\ \ICRI-SCの設立・運営に際し、ダルムシュタットのあるヘッセン州の経済省は、欧州連合（EU）の構造基金の枠組みから今後3年間で18万ユーロを支援する。
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