ドイツのテューリンゲン州で2011年4月に発足した自動車分野のイノベーションを促進するための研究開発支援プログラム。エレクトロモビリティー、内燃エンジンの性能向上、パワートレイン、軽量化の4分野で構成されている。試験設備などのインフラ整備や産学の協力などを支援する。実施期間は2011～2015年。ThlMoにはイルメナウ工科大学の教授（約30人）や研究者（約250人）が参加している。
イルメナウ工科大学ではこのほど、ThlMoの一環である測定・試験施設の建設プロジェクト「VISTA（Virtuelle Straße）」の第1フェーズとして建設した電磁環境両立性（EMC）試験施設を開設した。
自動車に搭載されている様々な電気・電子機器が他の機器に悪影響をおよぼさず正常に機能するようにするための電磁環境両立性を試験する施設で、全長16m、幅12m、高さ9mの試験ホールで周波数70～6,000メガヘルツの試験を実施できる。自動車メーカーや部品会社、情報技術（IT）関連企業なども利用できる。VISTAは第3フェーズまで計画されており、今後さらに試験設備を増設していく。
