2010/1/11

競争法

クラフトのキャドバリー買収、条件付きで承認

この記事の要約

欧州委員会は6日、米食品大手のクラフト・フーズが英製菓大手キャドバリーを買収する計画を承認したと発表した。キャドバリーがポーランド、ルーマニアで展開するチョコレート事業を第三者に売却することが条件となる。\ クラフト・フ […]

欧州委員会は6日、米食品大手のクラフト・フーズが英製菓大手キャドバリーを買収する計画を承認したと発表した。キャドバリーがポーランド、ルーマニアで展開するチョコレート事業を第三者に売却することが条件となる。

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クラフト・フーズは昨年9月にキャドバリーに買収を提案したが、拒否されたため敵対的買収に乗り出している。12月に開始した株式公開買い付け(TOB)は難航し、買収は成立していないが、クラフトはTOBに先立って欧州委に買収認可を申請していた。

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欧州委の審査期限は当初12月中旬だったが、クラフトはキャドバリー合併により欧州の菓子部門が大幅に強化されることが認可の障害になると判断し、12月9日に買収計画の修正を提案。欧州委は審査期限を1月6日に延長し、改めて買収の可否を精査していた。

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欧州委はクラフトの修正案に盛り込まれたポーランド、ルーマニアのチョコレート事業売却が実行されると、欧州市場での競争上の問題は解消されると判断。その実施を条件に買収を承認した。

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