EU加盟国は1月25日に開いた外相理事会で、震災で被害を受けたハイチに対して300人以上の軍警察部隊を派遣することで合意した。同国で援助物資配布のための安全確保など治安維持にあたる。
\国連安全保障理事会は復興支援を行っている1万2,000人余りの国連ハイチ安定化派遣団（MINUSTAH）に対し3,500人の増派を決め、各国に派遣を要請していた。欧州憲兵隊に参加しているフランス、イタリア、スペイン、オランダのほかルーマニアなども応じるが、ドイツは憲法上の制約から参加しない。また英国は、米国がすでに送り込んでいる約2万人の軍兵士で十分として今回の決定には冷ややかだ。
\外相理事会では、加盟各国のハイチに対する人的支援などの情報を交換して重複を避け、円滑な取り組みを行うために調整事務所「EUCOハイチ」をブリュッセルとハイチに設置することでも合意した。EUはすでにハイチに対して、緊急人道支援や復興支援、中長期的な再建のため総額で4億2,000万ユーロ以上を援助することを決めている。
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