EU統計局ユーロスタットが16日発表した7月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率は速報値と同じ前年同月比1.7％となり、前月の1.4％から大幅に上昇した。これは2008年11月以来20カ月ぶりの高水準。原油価格の上昇などが反映された。（表参照）
\同月のエネルギー価格は、原油高の影響で8.1％上昇し、上げ幅は前月の6.2％から膨らんだ。このほか、スペイン、ポルトガル、フィンランド、ギリシャで付加価値税（VAT）が引き上げられたこともインフレ率を押し上げる要因となった。ただ、価格変動が激しいエネルギー、食品、アルコール・たばこを除いた基礎インフレ率は1％と、前月の0.9％と比べて小幅の上昇にとどまった。
\EU27カ国ベースのインフレ率は2.1％で、前月の1.9％から0.2ポイント上昇。主要国ではドイツが1.2％、フランスとスペインが1.9％、イタリアが1.8％となっている。
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