EU統計局ユーロスタットが10月29日発表したユーロ圏の9月の失業率（速報値・季節調整済み）は10.1％となり、前月の10％（速報値の10.1％から改定）から0.1ポイント悪化し、ユーロ導入後の最高記録を更新した。景気回復が雇用に直結していないことが改めて浮き彫りとなった格好。ユーロ圏では各国が財政引き締めに動いていることから景気回復の失速が予想されており、失業率がさらに悪化する懸念が浮上している。（表参照）
\EU27カ国ベースの失業率は9.6％で、前月から横ばい。最高はスペインで、前月から0.2ポイント上昇して20.8％まで悪化した。最低はオランダの4.4％。
\同月の失業者数は、EUが前月比7万1,000人増の2,310万9,000人、ユーロ圏が同6万7,000人増の1,591万7,000人と推定されている。
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