EU統計局ユーロスタットが14日発表した2010年12月の消費者物価統計によると、ユーロ圏の消費者物価指数上昇率（インフレ率）は前年同月比2.2％となり、欧州中央銀行（ECB）が上限目標値とする2％を08年11月以来、約2年ぶりに超過した。原油高によるエネルギー価格の急上昇を反映したもので、前月の1.9％から急上昇した。（表参照）
\エネルギー価格は11％上昇し、値上がり幅は前月の7.9％から拡大した。また、食品価格も1.8％上昇し、上げ幅は前月を0.4ポイント上回った。一方、食品、アルコール・たばこを除いた基礎インフレ率は1.1％と前月から変わらず、適正水準を維持している。
\EU27カ国ベースのインフレ率は2.6％で、前月の2.3％から0.3ポイント上昇。最高はルーマニアの7.9％、最低はスロバキアの1.3％だった。
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