欧州委員会は24日、オンライン賭博に対するEU共通規制導入に向けた諮問作業を開始した。これに基づいて7月31日まで関係者からの意見や情報を集めたうえで、今後の対応策の必要性を判断する。
\域内では、各国が認可しているオンライン賭博のウェブサイトは合わせて約1万5,000件に上る。売上高は2008年に60億ユーロを超えたが、2013年には倍増すると見込まれている。しかし各国で法規制やライセンス申請のルール、支払いへの規制、公共利益の目的、不正への対応は異なったままとなっている。このため国境を越えたオンライン賭博をめぐって、各国政府の対応とEU法との適合性を問題とする訴訟も増えている。
\欧州委は諮問文書の中で50項目以上の課題を示しているが、重要点としてオンライン賭博の定義や体系化、支払いシステムや顧客の特定などオンライン賭博サービス業者が利用する関連サービスの問題、消費者保護や公的秩序と行った公共利益の目的、非合法のサービス業者に対する法的措置を挙げている。
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