2011/4/11

欧州ビジネスウオッチ

ベルギー化学大手ソルベイ、ローディアを買収

この記事の要約

ベルギーの化学大手ソルベイは4日、仏同業ローディアを買収し、経営統合すると発表した。新興国事業を強化するほか、景気変動に強い経営体制を構築する狙い。買収計画はローディアの経営陣に支持されている。\ ローディア株を1株当た […]

ベルギーの化学大手ソルベイは4日、仏同業ローディアを買収し、経営統合すると発表した。新興国事業を強化するほか、景気変動に強い経営体制を構築する狙い。買収計画はローディアの経営陣に支持されている。

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ローディア株を1株当たり31.60ユーロで買収する。これは1日の終値を50%上回る水準で、買収総額は34億ユーロとなる見通しだ。両社は市場や製品分野で重複が少なく、買収計画に独禁法上の問題はないという。

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ローディアは中国、ブラジル市場に強く、売り上げに占める新興市場の割合は約50%に上る。ソルベイは同社を買収することで、新興国売上の割合を40%に引き上げる。

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両社の2010年売上高はソルベイが71億ユーロ、ローディアが52億3,000万ユーロで、合計すると120億ユーロを超える。買収後は調達の共同化や人員削減を行い、3年後には年2億5,000万ユーロのシナジー効果を見込む。

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化学業界ではM&A(合併・買収)の動きが活発化しており、スイスのクラリアントは独ズードケミーを20億ユーロで買収。蘭DSMも米バイオ企業のマーテック・バイオサイエンスを10億9,000万ドルで傘下に収める。米デュポンはデンマークのダニスコを58億ドルで買収する。

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