2011/5/30

総合 –EUウオッチャー

EUがポルトガル支援の起債開始、65億ユーロを調達

この記事の要約

EUが財政危機に陥っているポルトガルの支援資金調達に向けた起債を開始した。24、25日に5年物、10年物の債券を発行し、総額65億ユーロを調達。6月1日までにポルトガルに融資する。\ EUは国際通貨基金(IMF)と共同で […]

EUが財政危機に陥っているポルトガルの支援資金調達に向けた起債を開始した。24、25日に5年物、10年物の債券を発行し、総額65億ユーロを調達。6月1日までにポルトガルに融資する。

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EUは国際通貨基金(IMF)と共同でポルトガルに総額780億ユーロの緊急融資を実施することになっている。EUはユーロ参加国の政府保証による総額4,400億ユーロ規模の「欧州金融安定基金(EFSF)」と、欧州委員会がEU予算を担保とする債券発行で資金を調達する600億ユーロの欧州金融安定メカニズム(EFSM)が計520億ユーロを拠出する。

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今回の起債はEFSMが実施したもの。24日に47億5,000万ユーロ(うち30億ユーロはアイルランド支援用)の10年物債券(利回り3.5%)を発行し、ポルトガル支援用に17億5,000万ユーロを調達。25日には5年物債券(利回り2.75%)を発行して47億5,000万ユーロを調達した。

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同債券はスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)など大手格付け機関から、最高評価となる「AAA」の格付けを取得していることから、予想通り欧州のほか、アジアなどの投資家が強い関心を寄せ、枠を超える応募があった。

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一方、ポルトガルに260億ユーロを支援するIMFは25日、第1弾として61億ユーロの融資を実行した。

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