2011/5/30

欧州ビジネスウオッチ

ラベラックス、婦人靴のジミーチュウ買収

この記事の要約

高級ファッションブランドを展開するオーストリアのラベラックスは22日、ロンドンに拠点を置く高級婦人靴ブランド「ジミーチュウ」を投資会社のタワーブルック・キャピタルパートナーズから買収すると発表した。高級ファッションの分野 […]

高級ファッションブランドを展開するオーストリアのラベラックスは22日、ロンドンに拠点を置く高級婦人靴ブランド「ジミーチュウ」を投資会社のタワーブルック・キャピタルパートナーズから買収すると発表した。高級ファッションの分野でグローバルプレイヤーになるという目標達成に向けた措置。取引金額は公表していないが、フィナンシャル・タイムズによると、5億ポンドに上るもようだ。

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ジミーチュウは1996年の設立。ファッション性と履き心地の良さを両立させたハイヒールで、短期間のうちに世界のトップブランドの一角に食い込んだ。バッグなどのアクセサリーも手がける。2010年は1億5,000万ポンドを売り上げた。

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ラベラックスはドイツの富豪ライマン家が2007年に立ち上げた企業で、高級靴「バリー」など計4ブランドを傘下に持つ。市場成長のスピードが速い革製品、靴、アクセサリーの3分野を中心に事業を展開する。ジミーチュウを獲得すると、世界的な有力ブランドを「バリー」と合わせて2つ持つことになる。

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バリーは中国で50店舗を展開する一方、米国と英国では市場開拓の余地が大きい。これに対しジミーチュウは英米市場に強いものの、中国には2店舗しかないため、両ブランドは地理的な補完性が高い。

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