2011/5/30

欧州ビジネスウオッチ

フィアット、クライスラーの経営権取得へ

この記事の要約

伊自動車大手フィアットは27日、米政府が保有する米クライスラーの発行済み株式の6%を取得すると発表した。これによりフィアットは持ち株比率を46%から52%に拡大し、クライスラーの経営権を握る。\ 株式6%の売買価格は10 […]

伊自動車大手フィアットは27日、米政府が保有する米クライスラーの発行済み株式の6%を取得すると発表した。これによりフィアットは持ち株比率を46%から52%に拡大し、クライスラーの経営権を握る。

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株式6%の売買価格は10営業日以内に米財務省と協議して決める。

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フィアットは2009年、経営危機に直面していたクライスラーに20%を出資。同時にフィアットが得意とする分野の技術を提供するなど業務提携も結んだ。これによりクライスラーの経営は改善に向かっている。

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フィアットは出資の際の米政府との取り決めで、一定の目標を達成するたびに出資を拡大する選択権が与えられており、段階的にクライスラーの株式を買い増してきた。年内に出資比率を57%まで引き上げる方針で、フィアットの主導でさらなるクライスラー再建を進めることになる。

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